ホーム原因診断鼻うがいはいびきに効く?関係と、安全な位置づけの話

鼻うがいはいびきに効く?関係と、安全な位置づけの話

鼻うがいはいびきに効く?関係と、安全な位置づけの話

鼻うがいでいびきが軽くなるらしい。そう聞いて試した人が、あまり変わらないと感じて戻ってくる。私も同じ道を通りました。

先に結論を書きます。鼻うがいはいびきを止める道具ではありません。鼻づまり型の土台を整える一手にはなりますが、奥で鳴る音には届きません。だから位置づけと安全面から先に整理します。

この記事の目次
  1. 鼻うがいといびきは、どこで交わるのか
  2. 土台になる人と、届かない人がいる
  3. 安全な位置づけ① 使う水のこと
  4. 安全な位置づけ② 回数の線と、効いているかを確かめる手順
  5. それでも鳴る夜と、私が引いている受診の線

鼻うがいといびきは、どこで交わるのか

言葉の整理から始めます。鼻うがい(鼻洗浄)は、鼻の中に液を通して、粘膜の表面や分泌物を洗い流すケアです。花粉の時期の不快感を和らげたり、鼻の通りを一時的に整えたりする目的で使われます。ここまでは、いびきとは別の話として存在している手当てです。

洗面所で両手に持った容器を鼻に当てる男性
鼻を洗うのは、鼻の入口から奥の粘膜まで。届く範囲は、そこまでです。

では、その鼻うがいがいびきとどこで交わるのか。ここを取り違えると、期待が丸ごと外れます。いびきの音の多くは、口の天井の奥にある軟口蓋というやわらかいひだや、眠って力が抜けたときに落ちてくる舌の付け根のあたりで鳴っているとされています。鼻うがいが手を届かせられるのは鼻の中までで、その奥で鳴っている音には触れません。洗ったのは入口、鳴っているのは奥。この距離が、鼻うがいでいびきが止まらない一番の理由です。

それでも交わる場面はあります。鼻がつまって口で吸うようになると、下の顎が下がって舌の付け根も一緒に奥へ寄る。出発点は鼻でも、鳴る場所は奥、という夜ができあがります。この連鎖が起きている人にとっては、鼻の通りを整えることが土台の一枚を減らす意味を持ちます。つまり鼻うがいは、いびきの直接の対策ではなく、鼻づまりという土台に効くかもしれないケアという位置に置くのが正確でした。鼻づまりそのものが時期でどう変わるかは鼻詰まりいびきの記事に、鼻づまり型の今夜の手は鼻いびき対策の記事にまとめてあるので、この記事ではそこは引き受けません。

妻
鼻うがいでいびきが軽くなるって記事を見たんですが。
静山静山
私も同じ期待で始めた側です。ただ、鼻を洗って届くのは鼻の中まででした。奥で鳴っている音とは、洗う場所がそもそも違います。効くとしても、鼻づまりが土台に乗っている人の、その土台の部分だけです。

土台になる人と、届かない人がいる

同じ鼻うがいをしても、手応えが出る人と、まるで変わらない人に分かれます。分かれ目は、いびきの主な出どころが鼻寄りか、奥寄りかです。

鼻づまりが土台に乗っているタイプの人は、鼻の通りを整えると、口で吸う夜が減ります。口が閉じていられれば、顎と舌が奥へ落ちる連鎖の入口が一つふさがる。ここに当たる人には、鼻うがいが土台整備の一手になりえます。逆に、鼻はもともと通っていて、奥のひだや舌の付け根が主役で鳴っている人には、いくら鼻をきれいにしても音は残ります。洗う場所と鳴る場所がずれているからです。

仰向けで口を開けて眠る日本人男性
鼻で吸い切れない夜は、こうなります。鼻うがいが交わるのは、この入口のところだけです。

だから、鼻うがいを試す前にやっておくと無駄が減るのは、自分の詰まりがいつ来ているのかを知ることでした。一年中つまっているのか、花粉の季節だけなのか、風邪の週だけなのか。その時期の読み方は鼻詰まりいびきの記事の担当なので、ここでは繰り返しません。季節型の人が谷の時期にまで手をかけ続けても、力が続かないだけです。花粉の季節だけ音が鳴る型だと当たりがついているなら、そのシーズンの過ごし方は花粉症のいびきの記事に前・山・後で区切ってまとめてあります。

静山 静山の実体験

私のケース:花粉の時期に始めた鼻うがいで、朝の通りが少し違った日があった

私は四十五歳、いびきの当事者です。医者ではないので、鼻うがいの効能を判定する立場にはありません。書けるのは、洗面所で自分が何をどう試したかまでです。

初回の計測で142点が出たあと、私はいろいろ試した中で、ある春先に鼻うがいも足してみました。花粉の時期にいちばん音が跳ねていたので、鼻を洗えば何か変わるかもしれない、という軽い気持ちでした。実際、始めた週の何日かは、朝起きたときの鼻の通りが、いつもより少し楽に感じました。息を吸ったときに、鼻の奥がすっと開いている感じがあった朝が、確かにあったのです。

ただ、正直に書きます。録音の音のほうは、思ったほど変わりませんでした。朝の鼻は楽なのに、夜の低く引きずる音は、ほとんど同じ長さで鳴っていた夜が多かった。ここで私は、鼻を洗って楽になっているのは鼻の中で、音が出ているのはもっと奥なのだと、ようやく腑に落ちました。鼻うがいをやめる理由にはなりませんでしたが、これでいびきが片づくという期待は、このとき下ろしました。

この体験から私が持ち帰ったのは、鼻うがいの効果を音で測ろうとすると外れる、ということでした。効いているかどうかは、まず朝の鼻の通りに出ます。音が変わるかどうかは、その人のいびきの主因が鼻寄りだったかどうか次第で、そこは別の問いになります。だからこの記事では、鼻うがいでいびきが軽くなるとも、意味がないとも断定しません。土台に効くかもしれないケアとして、安全に置く。その置き方のほうを、次から書きます。

妻
やってる割に、音は変わってない気がするけど。
静山静山
その通りだと思う。鼻は楽になっても、鳴っている場所は奥だから、音がそのままの夜はあるよ。効いているのは鼻の通りのほうで、いびきそのものとは分けて考えるようになった。

安全な位置づけ① 使う水のこと

ここからが、この記事がいちばん引き受けたいところです。鼻うがいは手軽そうに見えますが、使う水と回数を雑にすると、通りを整えるどころか、体に負担をかけます。効くか効かないか以前に、まず安全に置くこと。順番はこちらが先です。

水道水を、そのまま使わない

私が調べた範囲では、鼻うがいで最初に念を押されているのは、水道水をそのまま使わないという点でした。口に含んで吐き出すぶんには問題のない水でも、鼻の奥に直接通す使い方では話が別になる、というのが一般的な注意点とされています。使うなら、一度沸かして冷ましたお湯、精製水、あるいは市販の鼻洗浄用の液が案内されています。手元の水道水をそのまま鼻に通すのは、避ける側に倒してください。

洗面所でうがいをする男性の後ろ姿
口のうがいと同じ感覚で水を使わない。鼻に通す水は、別の基準で選びます。

温度と、しみない濃さ

温度は、冷たい水だとツンとしみて、続きません。熱ければ粘膜を痛めます。体温に近いぬるま湯の見当で用意するのが、一般的とされています。指を入れて、熱くも冷たくもない、という程度です。

もう一つが濃さです。真水をそのまま通すと、鼻の奥がツンと痛みます。これは、体の水分と塩分の濃さが釣り合っていないために起きるとされていて、体液に近い塩分の濃さにすると、しみにくくなると案内されています。市販の洗浄液や、専用の塩の分包を使うと、この濃さがそろえやすくなります。自分で塩を量る場合の細かい割合は、製品の説明書に従ってください。私がここに独自の数字を書くより、そちらのほうが正確です。

やり方の細部は、専門家に預ける

どちらの鼻から入れて、どちらから出すか。頭をどう傾けるか。こうした手技の細部は、私は書きません。私は医者ではありません。鼻の奥に液を通す手当ての作法は、製品の説明書と、耳鼻咽喉科の案内に預けるのが安全だと考えています。この記事で線を引けるのは、いびき対策の一環として置くときに、水と温度と濃さで事故を起こさないための注意までです。

妻
水道水くらい、大丈夫だと思っていました。
静山静山
私も最初はそう思っていました。ただ、口に含む使い方と、鼻の奥に通す使い方は別だと知ってからは、いつも沸かして冷ますか、専用の液にしています。ここは手を抜かないところだと考えています。

安全な位置づけ② 回数の線と、効いているかを確かめる手順

安全面のもう一つが、回数です。通らない夜が続くと、何度も繰り返したくなります。ですが、鼻うがいは多ければ効くという性質のものではないと私は受け取っています。

回数は、増やさない

私が調べた範囲では、鼻うがいは一日に一回から二回程度までにとどめる案内が多く見られました。粘膜の表面には、体を守る役目の層があるとされていて、洗いすぎると、その層まで流してしまう懸念が挙げられています。通らないからと一日に何度も繰り返すのは、自宅で様子を見る範囲を超えていく方向です。回数を増やしたくなったら、それは道具を足す合図ではなく、一度診てもらう合図だと私は考えるようにしています。

やる時間帯についても一つだけ。寝る直前に済ませると、鼻の奥に水気が残ったまま横になることになり、かえって寝入りばなが鳴りやすいことがあります。いつやるかという就寝前の段取りは鼻いびき対策の記事の今夜の手のほうに置いてあるので、ここでは深入りしません。この記事は、安全と位置づけの担当です。

手順|鼻うがいが自分のいびきに効いているかを、記録で確かめる

いちばんやってはいけないのが、なんとなく続けて、効いた気になることでした。そこで私が教材の記録を使ってやっているのが、次のたしかめ方です。道具も費用もかかりません。

  1. 週ごとに、鼻うがいをやる週と、やらない週を交互にします。同じ週の中でやったりやらなかったりすると、後で並べても読めなくなります。
  2. 毎朝、いびきの記録にその日の鼻の通りを一語だけ足します。例として、通った、いつも通り、つまり気味、の三択で十分です。長く書かないほうが続きます。
  3. 同じ行の端に、お酒を飲んだ夜と、疲れ切った夜に印を付けます。この二つはそれだけで音を動かすので、鼻うがいのせいと取り違えないための目印です。
  4. 二週間ためたら、やった週とやらない週を縦に並べて、朝の鼻の通り音の記録を別々に見比べます。

回数の目安:朝に一分、まず二週間。判定は週の単位で、一日では決めません。

読み方はこうです。やった週に朝の通りが良くなっているなら、鼻づまりには効いています。ただし、そこで音のほうが変わっていないなら、あなたのいびきの主役は鼻ではないという合図です。私がそうでした。鼻は楽になっても音が残るなら、力の向け先は鼻うがいではなく、奥のほうにあります。逆に音まで一緒に静かになったなら、鼻づまりが土台に乗っていた人だった、ということになります。どちらの結果でも、次の一手がはっきりします。

妻
効いているかどうか、正直よく分からないままやっていました。
静山静山
私も長くそうでした。やる週とやらない週を分けて、鼻の通りと音を別々に見るようにしてから、ようやく自分にとっての位置づけが決まりました。鼻には効くけれど、音は別、というのが私の答えでした。

\ 効いているかを、記録で切り分ける /

鼻うがいをやった夜とやらない夜を、鼻の通りと音の両方で並べる記録のフォーマットは気道力メソッドに入れてあります。記録の見本は記録カテゴリにも置いてあります。今夜は、朝の鼻の通りを一語だけ足すところからで十分です。

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※18歳未満は登録できません

それでも鳴る夜と、私が引いている受診の線

鼻うがいを安全に置いて、記録で切り分けても、音が変わらない夜は出てきます。最後に、そのときに考えていることを整理しておきます。

まず、鼻の通りは良くなったのに音が残るなら、鳴っている場所が鼻ではないという、さっきの結論に戻ります。その場合、鼻うがいをいくら丁寧にやっても、音の担当ではありません。力の向け先を、奥のほうに移す段です。鼻づまり全体の見立ては鼻詰まりいびきの記事、今夜手を入れられる範囲は鼻いびき対策の記事に分けて置いてあります。

日中の眠気で目をこする男性
ここに当てはまるなら、鼻うがいの前に、順番は受診です。

鼻を洗う前に、受診を先にするサイン

次のどちらかに当てはまるなら、鼻うがいや加湿を試す前に、医療機関へ相談してください。

  • 眠っているあいだに呼吸が止まっていると、家族に指摘されたことがある
  • しっかり寝たはずなのに日中の眠気が強く、会議中や運転中に意識が落ちそうになる

これらは睡眠時無呼吸症候群のサインとされているものです。自宅の工夫で数か月様子を見る種類の話ではありません。録音を聞くときは、音の大きさよりも、無音のあとに大きく吸い直す音が入っていないかを探してください。私の録音は低く長く引きずる音が続いているだけで、その無音は入っていませんでした。だから自宅でできる範囲を選べています。どこへ行けばいいのかはいびきは何科を受診するかにまとめました。

もう一つの線が、鼻そのものです。鼻うがいをしても、加湿をしても、季節に関係なくつまったままの夜が続くなら、それは自宅で押し切る領域を越えています。鼻の中を左右に分ける壁の曲がりや、長びく炎症のように、生活の工夫では動かしにくい背景があることがあるとされています。鼻の奥まで見て判断できるのは耳鼻咽喉科だけです。私は医者ではありません。この記事に書けたのは、鼻うがいをいびき対策の一環として安全に置くための、水と回数と位置づけまでです。診断も、薬の話も、私の担当ではありません。

妻
結局、鼻うがいはやったほうがいいんですか。
静山静山
鼻づまりが土台に乗っている人には、安全にやるぶん、置いておいて損のないケアだと思います。ただ、いびきそのものを止める道具ではありません。効いているかは音ではなく、朝の鼻の通りで見る。私はそう位置づけています。

最後にもう一度だけ。呼吸が止まっていると指摘されたか、日中の強い眠気があるなら、鼻を洗うより先に受診してください。それが無いなら、鼻うがいは安全な水と控えめな回数で、土台の一枚として置く。効いているかは、音ではなく朝の通りと、記録の切り分けで確かめる。これが、私がたどり着いた置き方です。

\ 一手を、土台の中に位置づける /

鼻うがい、加湿、姿勢、のどのトレーニング。単発の手をどの順番で重ねて三十日回すかは気道力メソッドにまとめてあります。鼻うがいだけで抱え込まず、土台の中の一枚として置きたい方に向けた手順書です。

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この記事を書いた人

静山

静山 |いびきスコア142点からの30日再現実験・進行中

静山(しずやま)/40代。長年の爆音いびきで家族に別室を言い渡されかけた当事者。いびきラボのスコア(開始時142点)を毎晩記録し、舌・喉・顎・呼吸の自宅トレ『気道力メソッド』で下げていく過程をすべて公開している。医者ではないので治療の話はしない。自宅でできることだけを、実測の記録つきで書く。

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