いびきサプリが効かない|解約ページを開く前に見る記録の話

定期購入の三ヶ月目に、解約ページを探しながら、そもそも効いていたのかを考え始めている。そういう方に向けて書きます。
先に結論を書きます。効いていないのではなく、効いたかどうかを判定できる状態になっていない場合が多い。私は医療者ではないので、成分の話はしません。
この記事の目次
三ヶ月飲んで、分からないままなのは普通に起きる
最初に立場を書きます。私は四十五歳のいびきの当事者で、医療者ではありません。だから成分がどう働くかという話も、どの製品がよいという話もしません。書けるのは、飲んだかどうかを判定する側の話までです。
三ヶ月続けたのに効いた実感がない、というのはよく聞く形だと思います。ただ、私が引っかかるのは効かなかったという結論より前に、判定できる状態だったのかどうかのほうです。ここが抜けていると、やめる判断も、続ける判断も、どちらも根拠なしになります。

そして、いびきという対象はもともと判定が難しい部類だと思います。自分では聞いていないからです。飲んだ翌朝に自分がどう鳴っていたかを、飲んだ本人だけが知らない。この構造は、他の悩みごとにはあまりないものです。
なお、飲み薬・サプリ・点鼻スプレーがそれぞれどういう位置づけのものかという整理はいびきに効く薬はあるのかのほうにまとめてあります。この記事は、定期購入を続けるかやめるかを決める場面だけを扱います。
判定できない理由は、比べる起点がないから
理由は単純です。飲み始める前の状態を測っていないと、比べる相手がありません。
飲み始めるときの多くは、いびきが気になったその流れで申し込みます。そのとき、飲む前の三晩を録っておく人はほとんどいないと思います。私も、もし申し込んでいたらやっていなかったはずです。すると三ヶ月後、比べる相手がないまま感想だけが残ります。
さらに、いびきは日によって大きく揺れます。酒を飲んだ夜、疲れている夜、鼻が詰まっている夜、仰向けだった夜。この揺れのほうが、たいていの変化より大きいと私は感じています。だから、たまたま静かだった一晩を効いた日と受け取ることも、たまたまうるさかった一晩を効かない証拠と受け取ることも、どちらも起きます。
だから、効かないという言葉は、効果がなかったという意味と、判定できなかったという意味の両方を含んでいます。そして後者のほうが、解約するにしても続けるにしてもやっかいです。次に何をしても、また同じ状態になるからです。
飲むものが届く場所と、音が鳴っている場所
もう一点だけ、判定とは別の話を置いておきます。音が鳴っている場所と、飲むものが働きかける場所が同じかどうかです。

いびきは、空気の通り道のどこかが狭くなって、そこを通る空気で周りの組織が震えて出る音です。狭くなる場所は人によって違い、鼻の通りのこともあれば、喉の上のやわらかい部分、舌の付け根、顎の位置ということもあります。
私が調べた範囲では、いびき向けとされる飲みものの多くは、鼻や喉の通りの状態を整えるという文脈で説明されています。つまり、その場所が主な音源だった人と、そうでない人とでは、そもそも届き方が違うことになります。
ここも、効かなかったのではなく、そこは音源ではなかったという読み方ができます。三ヶ月ぶんの経験は、候補をひとつ減らす材料としては使えるはずです。
\ 買う前に、鳴っている場所を /
鼻なのか、喉の上か、舌の付け根か、顎か。自宅のセルフテストで絞ってから選べば、次に外す確率は下がります。手順は気道力メソッドにまとめてあります。
教材の内容を見る※18歳未満は登録できません
解約を決める前に、二週間だけやること
解約するにしても続けるにしても、判定できる状態を一度だけ作ってからのほうが、あとで迷いません。二週間で足ります。
判定できる状態を作る手順(所要2週間・1日3分)
- いまのまま、飲み続けたまま一週間録る。やめてから比べるのではなく、飲んでいる状態を先に固定します。毎晩、条件を一行だけ書き添えます。酒、就寝時刻、寝た向き。
- 次の一週間、飲むのをやめて同じように録る。他の条件はできるだけ変えません。ここで初めて、飲んでいる週と飲んでいない週という比較ができます。
- 二週間ぶんを、日ごとではなく週の平均で見る。一晩ずつ比べると揺れに振り回されます。見るのは週どうしの差だけです。
注意:これは効果を証明する実験ではありません。厳密な比較にはほど遠いですし、体調も季節も動きます。あくまで、自分が続けるかどうかを決めるための材料を、感想より一段だけ確かなものにする作業です。
それから、定期購入には回数の縛りや連絡の期限が付いていることがあります。二週間の記録を取る前に、解約の条件だけは先に確認しておいてください。記録を優先して期限を逃すと、確かめるための二週間が高くつきます。
私のケース:申し込み画面の解約条件の欄で、手が止まった
飲むタイプのものを検討したのは、引き出しがグッズでいっぱいになった頃です。まだ計測も始めておらず、次に何を買うかだけを考えていた時期でした。
初回だけ大きく安くなるという案内で、金額だけ見れば試さない理由がありませんでした。カートまで進んで、名前と住所を入れるところまでいきました。
手が止まったのは、申し込みボタンの手前にあった、小さい字の欄でした。何回まで続けるか、いつまでに連絡すればやめられるか。読んでいるうちに、私は効くかどうかより先に、やめ方のほうを読んでいる自分に気づきました。
そこで一度画面を閉じました。理由は、やめ方が気になるからではなく、飲み始めても効いたかどうかを自分で判定できないと分かったからです。当時の私は、前の週の自分の音を一晩も持っていませんでした。比べる相手がないまま三ヶ月払うことになる、と気づいて、その日は申し込みませんでした。いま思うと、私が最初に手に入れるべきだったのは商品ではなく、比べる相手のほうでした。
やめる判断を、気分ではなく記録で決める
二週間の記録が取れたら、判断は短く済みます。週どうしで差が見えなければ、やめる。それだけです。
この決め方の利点は、やめたあとに引きずらないことです。効かなかったのかもしれないし、まだ足りなかったのかもしれない、という宙ぶらりんが残りません。二週間ぶんの記録を根拠にして自分で決めた、という形が手元に残ります。

逆に、差が見えたなら続ければいいと思います。私は続けることを否定したいのではありません。根拠なしに払い続けることと、根拠なしにやめることの、どちらも避けたいというだけです。
それから、ここは書いておきます。眠っているあいだに呼吸が止まっていると指摘されたことがある方、日中に強い眠気がある方は、飲むもので様子を見る段階ではありません。睡眠時無呼吸症候群とは何かを確認して、医療機関にかかってください。私は録音に無音の区間がなかったので、自宅で確かめていられるだけです。
飲む飲まないより、手前にあるもの
最後に、いちばん言いたかったことを書きます。三ヶ月ぶんの支払いより、比べる相手を持っていなかったことのほうが痛いというのが私の考えです。
比べる相手さえあれば、次に何を試しても判定できます。逆に、それがないまま次の商品に移ると、また三ヶ月後に同じ場所に立ちます。私はグッズで二、三年これをやりました。引き出しを開けて全部並べたときに、どれも効かなかったのではなく、どれも判定していなかったのだと気づきました。
だから、解約ページを開いたその日にやることがあるとすれば、次の商品を探すことではなく、今夜の自分の音を一晩ぶん録っておくことだと思います。それが明日以降の比較の起点になります。
私自身の記録の取り方と、その後の経過は実測30日ログに出しています。同じやり方でいいと思います。
